陰陽師について

2018年10月30日 (火)

家に巣を作られると縁起が良い!?

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

ご存知の方もいると思いますが、ブログではコラムを連載していて、読者の方からの質問にもお答えしています。

今回はそうして寄せられた質問をブログでも取り上げてみましょう。

ご質問は、
「ツバメが玄関に巣を作って糞が多くて困っています。縁起がいいと聞くのですが、片付けると悪いことが起こるのでしょうか?」
というものです。

ツバメに限らず、日本ではほかにも多くの鳥や動物、昆虫が巣を家に巣を作ります。

害虫や害獣が巣を作るのは困ったものですが、実は命が集まるという点では良いのです。ところが、たとえばシロアリなどは家を形作る木材を食べてしまうので、家にとってはよくありません。

しかし、ツバメは話が別で、実は子孫繁栄と富の象徴なのです。そのツバメが家の入口である玄関に巣を作っているというのは、お金が家に飛び込んでくる、帰ってくるようなイメージで、運気を寄せ集めてくれているととらえられます。

つまり、縁起が良いので、できればそのままのほうが良いでしょう。糞だけは困りものですが、「運がつく」と思えば掃除も苦ではないかもしれません。

私の実家でも玄関の上にツバメが巣を作るのですが、父親は巣の下に板を一枚噛ませて、糞が下に落ちないようにしています。これを交換すればよいのです。

父親どころか、やはり陰陽師の祖父まで「縁起がいい」と喜んでいたほど、玄関にツバメが巣を作るのは縁起が良く、実利も実感できるのではないでしょうか。

ツバメは帰巣本能があるので、毎年帰ってくるというのも嬉しいところです。

ご質問をお寄せいただいた方はラッキーな方と思います。

ほかに縁起がいいと言われているのはハチの巣です。

田舎の方に行くと、大きなスズメバチの巣を玄関に飾っている家もあったりしますが、これは縁起物だからです。

しかし、スズメバチは攻撃的で、人を刺し、ひどいときはアナフィラキシーショックで亡くなることもあります。

実は日本では少し郊外に出ると、スズメバチが家に巣を作らないよう、毎年、春から初秋のシーズンはスズメバチ退治が盛んです。

スズメバチは身体も大きく、そのぶん、巣も大型です。

家の軒下などに巣を作るので、生活にも支障が出るのは困りものです。

ハチの巣が縁起物なのは、幼虫が一気に育つからで、子孫繁栄の象徴だからです。それを作ってくれるスズメバチが家に来てくれた、ということに意味があります。

もし問題がなければ、一シーズン待って巣が空になるのを待って、安全な形でケースに収めて飾るというのがベストではあります。

もっとも、ハチの子やハチを食べたことがある方だと、ワンシーズンも待てないかもしれません。

私も実家でよく食べました。精力が付く食べ物として重宝していたのです。

叔父などは成虫の顔をや羽、毒針を取るとチュッと吸ってエキスをすすっていました。これはプロの技なので一般の方にはお勧めできかねますが…。

いちばん精力が付くのは、なんといっても女王蜂です。これのお尻のところを吸えば「ロイヤルゼリー」ですから。

実は、昔はこうした昆虫食は珍しくありませんでした。良質なタンパク源として、狩りの対象でもあったのです。

動物で捕まえていたものはウサギくらいではないでしょうか?

そうした実益面もありましたから、私が幼い頃は、スズメバチが巣を作るシーズンになると、どこからか巣を幼虫入りのまま手に入れて実家の玄関にそのまま置いておかれておりました。

これも一般家庭ではお勧めできませんが、陰陽師は修行時代に食物も持たされずに現地調達で食べていましたから、子どもの私もあまり危ないとは思っていませんでした。

このように、縁起が良いと言われている生物の巣は、やはり吉兆の象徴です。
うまく対策して、上手に運気を上げていきましょう。
それではまた、このブログで鑑定上でお会いしましょう。

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2018年10月19日 (金)

「宿縁」の間柄とは?不倫と腐れ縁について

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

鑑定では、恋愛の相談で来られる方も多くいらっしゃいます。特に女性の相談者に多く見られます(男性の恋愛相談も少ないというわけではありませんが……)。

何度かこのブログでもお話していますが、お相手が前世から強い縁のある方である場合、そのご縁は「宿縁」です。

お互いに相手が自分にとって大切な相手だと自覚した時はうまくいきますが、気が付かずにすれ違ってしまう場合もあります。

今回は、その「宿縁」についてお話ししたいと思います。

前世からの結びつきである縁。

腐れ縁、良縁、悪縁、さまざまなものがあります。

「つき合っている男性と、本当に結婚して良いものかどうか」というものから、
「運命の人は本当にいるんでしょうか」というものまで、恋の相談は沢山受けます。

恋愛とは、本来とても楽しいものです。

極端な話ですが、恋というものを全く知らないまま生涯を終える方もいらっしゃることを考えると、どのような形であれ恋愛ができるということは、その方の人生にとっては嬉しいことなのです。

うまくいかなかったりすることも含め、それは恋の醍醐味でもあります。

苦しさを伴っている時には、他人にその胸の内を打ち明けたくなります。鑑定所に来られる方は、重く苦しい恋を煩っています。その悩ましい恋の代表選手は「不倫」です。

ある脳科学によると、人類は一夫一婦型の結婚には向いていないといわれており、人口の約5割は不倫型の遺伝子を持っているそうです。一説には幼少期の母子関係に問題があると不倫体質になりやすいともいわれています。

一般論として、「不倫は人間に本来備わった本能として起こりうる」と、理解できるでしょう。

しかし、いざ自分が不倫の渦中にあると、多くの方が相手に振り回されます。夫婦どちらかが不倫をしていて、そのことで悩んでいるという方も珍しくありません。独身で恋人が既婚者の不倫関係という方や、なかには既婚者同士の不倫関係、いわゆるダブル不倫のご相談もよくお聞きします。

ではそうまでして悩んでいる相手は運命の人なのでしょうか?

実は良縁、宿縁の相手は人生に一つではないのです。

しかし「宿縁」の相手には、いつ出会うかわかりません。

もちろん、幼馴染や学生時代の間に前世から深い縁のある「宿縁」の相手と巡りあっていれば話は別です。結婚して何年経っても仲の良さが変わらない方というのは、前世からの縁を今世でも見つけるけることができた喜びからなのです。

では前世から宿縁の方と、不倫というかたちで出会っていたらどうなるでしょうか?

おそらく、その相手とは最初、ごく自然に接近し、惹かれ合い、いつの間にか結ばれていたはずです。
不倫なのはわかっていても、好きだから仕方ない。肉体だけの関係だと割り切って考えようとすればするほど、その何の確約もない関係に苛立ち、喧嘩も多くなってしまう。伴侶と別れてほしい、別れられない等々。

多くの方が、そんな混沌とした状態の時、鑑定にいらっしゃいます。
観せていただくと、別れたほうがいい悪縁の相手と付き合われている場合もあります。

かと思うと、先読みでは離婚やどちらかの伴侶が浮気をはじめ、黙認で関係が良好になっていたりと、昼ドラ顔負けの展開も珍しくありません。

中には本人たちが「これは腐れ縁だ」と、相手のことを悪く言いたくなるような関係もあります。

本人たち同士も不思議なほどの間柄、憎しみ合って別れたのにまた惹かれあって元のさやに納まる場合や、一度分かれたのに、また同じ人と結婚する人、離婚した人と別れてからのほうが良い関係でいられるなど様々です。
「腐れ縁」は恋愛に限らず、何故か偶然一定の周期の年月が経っても偶然どこかで頻繁に再開してしまう幼馴染なども含まれます。

実は、いわゆる腐れ縁は良縁中の良縁の場合があります。ご本人は認めたくないと思いますが、鑑定させていただくと腐れ縁=良縁の場合が多いです。

冒頭ご説明しましたが、縁は前世からの結びつきです。
先読みして見えることがあっても不必要に干渉することは陰陽師としてご法度です。たとえ、大悲恋がその方の未来に見えていたとしても口にはしません。

私のご先祖である陰陽師・安部晴明は恋多き男としても有名でした。しかし人を引き付ける魅力をたたえ、先読みもできる人物だからこそ、過度に人の運命に干渉することは避けていました。

これは私たち陰陽師に引き継がれた教えの中で重要なことのひとつです。

私が結論を下して一定の方向に導くのではなく、より良い人生になるようアドバイスしたうえで、相談者の方が私との会話の中で良き方向に進んでいただけるようにしています。

恋愛は本来、主体的に楽しむものです。

その源へご自身の力がそそがれるよう、私たち陰陽師を頼ってください。先読みでは、こうした宿縁の相手と理想的な、相談に訪れた方にとって運気をあげていくタイミングを見通すことができます。

直接お会いしして観せていただき、お話できければと思います。
是非鑑定所にお越しください。お待ちしています。

それではまた、このブログで鑑定所でお会いしましょう。

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2018年10月 2日 (火)

「つくもがみ」と「宿りもの」

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

『つくもがみ貸します』というアニメが、テレビで放映されているという話を聞きました。

私は残念ながらまだ観たことがないのですが、そうした番組の影響からか、最近、付喪神(九十九神)について質問されることがあるので、今回はそれについてお話ししましょう。

器物はつくられてから百年経つと、付喪神になることがある。

昔からそのように言われてきました。百年というのは長い年月のたとえで、実際には百年を待たずに魂を宿すものはあります。

どのような器物が付喪神になりやすいか、例を挙げてみましょう。例えば──。

・つくり手が丹精込めてつくった工芸品
・誰かのことを一心に思い、まごころを込めてつくった手づくりの品
・持ち主から愛され、長年にわたって大事に扱われてきた器物
・腕のいい職人が使いこんでいる仕事道具

こうしたものは、念や魂が生じやすい器物だといえるでしょう。

もう少し具体的に言うと、大切な人に喜んで欲しいと心から願ってつくった編み物や、親から子へ受け継ぎ、大事に使われてきた腕時計。大工の頭領が長年にわたって使い込んだ大工道具、などなど。そうしたものには、つくり手や持ち主の思いや念が多量に注ぎ込まれているため、付喪神に転じやすくなります。

また、つくられた途端に魂を宿すものもあります。

たとえば刀匠が魂を削るようにしてつくった名刀や、仏師が精魂込めて彫り上げた仏像などには、つくり上げられた瞬間から魂が宿ることがあるものです。

このように付喪神は日々の暮らしのなかから生じるものであり、私たちにとって身近な「変化(へんげ)」だといえますが、そうした付喪神にはある特徴があります。それは、人や場所を守る存在だということです。


付喪神は悪さをする物の怪だと思っている人がいるかもしれませんが、実はそうではありません。少なくとも私たち六家の陰陽師は、そうは考えません。


良き思いを込めて精魂込めてつくられ、大事に使われてきた器物が付喪神になった折には、持ち主人やそれが置かれた場所を守ろうという意識が生じます。そうした器物を身につけているということは、お守りを携えているのと同じことだといえるでしょう。


それとは反対に、持ち主に悪影響を与えるものもあります。

何かというと、「宿りもの」といわれる器物です。

たとえば、処刑場で使われていた「はたもんば刀」や、悪意を込めてつくられた器物。恨みや嫉妬などの悪い念がこもってしまった小物……。そうしたものを、私たちは「宿り物もの」といいます。

特に石やアクセサリー、腕時計、人形などには、良い意味でも悪い意味でも念が入りやすく、悪しき念が入り込んでしまったものは注意が必要です。

京都にある私の実家には、敷地内に藏がありますが、そこには鑑定の折に相談者の方から持ち込まれた宿りものがたくさん納められ、邪気を封印されています。

ちなみに、私が幼少の頃に悪さをして父から怒られたときなどには、その藏の地下にある"宿りもの専用の収納場"で一晩過ごさせられるというお仕置きがありました(笑)。そのお話題については、またいずれ他の機会にお話しいたしましょう。

さて、このように器物には、良い念もこもれば、悪い念もこもります。

そしてそれらは、人に様々な影響を与えることになります。

あるものを身につけるようになってから、とても運がいい。逆にあるものを家に置いてから、災厄ばかりに遭う。そのようなことなどが起きたら、それは付喪神や宿りもののせいかもしれません。


特に宿り物については注意が必要なので、気になるものがある場合は、ぜひ鑑定室にお持ちください。私が陰陽師としてそれを判じ、適切に対処いたします。

それでは、また。このブログで鑑定所でお会いしましょう。

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2018年9月27日 (木)

恋人の呼び名と言霊

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

これまでに何度かブログで書いていることですが、
日本には古くから言霊(ことだま)という考え方があります。
言葉には霊(たましい)が宿っているというものです。

良い言葉を使えば使うほど、その場のエネルギーも良くなるというものです。

また、これとよく似た思想がもうひとつ、古神道の世界にはあります。

それが音霊(おとだま)です。

これは音そのものに霊力が宿っていると捉え、言葉はもちろん、声に出して発したときの音にも、同じように霊力が宿っているという、同じくすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方で、音霊も言霊と同様に、とても大きな力を持っています。

当然、あなたの日々の暮らしや運勢にも大きな影響を与えています

そこで注目していただきたいのが、人の名前の呼び方です。

あなたはご自身の恋人やパートナーとどんな風に呼び合っていますか?

ニックネームや略称、苗字や下の名前、はたまた、お互い呼び合うことはほとんどなし、阿吽の呼吸で過ごしている、という場合もあるでしょう。

2人の付き合ってきた月日によっても、変化しますね。付き合い始めの頃は、相手の態度に一喜一憂し、ちょっとした不満が、大きな不安を招くこともあります。

鑑定所に恋愛相談でいらっしゃる方から、
「彼から名前で呼んで欲しいのに、全く呼んでもらえず、不安…」
というご相談を受けることがあります。

しかし、お相手が年上だったり、恥ずかしがりで名字で呼ぶのがやっとなど…
さまざまな理由で願いが叶わぬ方も多いのです。

男女の仲では、自分のことを名前で呼んでほしいと願う女性は多くいらっしゃいます。
それは、愛情をより深く感じられるといった理由からです。

しかし、名前を呼ばれないということは、必ずしも悲しいことではありません。

冒頭、言霊や音霊について申し上げましたが、たとえば日本の古文献を見ると、女性の名前はほとんど記録されていません。

なぜなら古代においては、貴い身分の女性が自分の名前を、父親や兄弟以外の男性に告げるということは、相手の求愛を受けいれたということを意味していました。

あからさまにいえば、私はあなたのものになります、という決意表明です。

これを逆に解釈すれば、相手に名前を知られるということは、自分の魂を取られてしまうということでもありました。

そうなると、いい話ばかりではありません。

名前に呪がかけられているということは、それを利用して悪い影響を受ける可能性もあるからです。

安倍晴明が活躍した時代、高貴な人が、あまり本名を明かさなかったのにはこんな背景があります。

名前に深い意味があることはおわかりいただけたと思います

おそらく、上記の「名前を呼ばない男性」は、その女性を人として深く尊敬するがゆえに、束縛することなく、不必要な言霊や音霊の呪をかけずに、深い愛情で穏やかに包み込んでいるのでしょう。

実際、私たち陰陽師が術を使うときには、対象となる相手の名前がきわめて重要になります。

霊やあやかしが相手ならなおさらです。

とくに相手に呪いや祟りを及ぼすことを目的としていた時代には、相手の名前を知ることがなによりも重要であり、必要なことでした。

ですから、たとえ下の名前でなく名字などで呼ばれていても、人は特定していますから、物足りないでしょうが言霊・音霊の呪は発動しているとも言えるのです

生まれてから今日まで、あなたはいったい何回くらい、名前を呼ばれてきたことでしょう。
おそらく数え切れないと思います。

そのたびにあなたは、言霊と音霊の恩恵を受けてきたのです。

そもそも名前というのは、両親が生まれてきたあなたにかけた呪(しゅ)です。

ご両親はあなたに、すばらしい人生を送ってもらいたいと願い、「こんな人間になってほしい」と、あふれんばかりの愛情をつめ込めた名前をつけたはずです。

その思いが術となって、名前を呼ばれるたびに、あなたに恩恵を及ぼします。

同じようにあなたが好きなお相手をと呼んだり、相手から呼ばれるときも、実は音霊の呪をかけあっています。

ですので、相手の呼び方次第で、恋愛が長続きしたり、あなたが思った以上に早く別れてしまったり、ということは起こるのです。

例えば二人だけに通じる、少しこそばゆいニックネームで呼び合うこと。

親密さが醸し出され、御度土(気)の流れも良くなり、愛情が爆発的に高まります。

しかし、鑑定でお越しになる方から多くの恋のお悩みを伺ってきた陰陽師の立場から率直に申し上げて、この呼び方は恋が冷めるのを早めてしまいます。

恋の魔法にかかっている時間というのは非常に短く、熱狂的に好きだという時間はおよそ三カ月程です。

この期間を超え長くお付き合いしたいと願うならば、恋人同士の呼び方の理想は、本名の下の名前で呼び合うことです。

徐々に呼び名を整え、音霊や言霊の恩恵を受けるようになれば、あなたの恋はきっと長続きすることでしょう。

それではまた、ブログで鑑定所でお会いいたしましょう。

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2018年8月28日 (火)

結界のはじまりと神社――第2回

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

陰陽道の世界において最初にできた結界を
「封印呪」(ふういんしゅ)と呼ぶということはすでに書きました。

一線を引いて、対象を封じ込めるための術。
これが結界の始まりで、
その対象となったのは、「神」という存在でした。

ただしこれには、真逆なふたつの目的があります。

ひとつはあの一言主の神のように、
人々に災いが及ばないように、一定の場所に封じ込めてしまうこと。

そしてもうひとつは、いつも身近にいて、
幸運を与えてくれるように留めておく場合です。

神様というのは、とても自由で気まぐれな存在です。
ですから、なかなかひとつの土地に都合よく留まってはくれません。

ずっと居着いてほしい、幸運を招く神様に出会えても、
いついなくなってしまうかわからないのです。

逆に、いつ、どこから災いを招く神様が
突然、やってくるかもしれません。

一般的に後者の場合、
村の外れに道祖神と呼ばれる石神を祀り、
災いの神様が土地に入ってこれないように結界を張りました。

ですが、幸運を招く神様の場合は逆です。

神様を受け入れただけでなく、
人々が集まりやすい場所に社を建てて、
そこに結界を張って封印することにしたのです。

もちろん、封印したあとには「祀る」必要があります。
ある場所におさまっていただいて、人々が手篤く祀る。
それによって、神の恵みを末永く享受しようとしたもの――。
それが皆さんがよく目にする神社なのです。

神様の力というのは、
人々の信仰がエネルギーの源になっています。

ですから、1か所に落ち着いて、篤い信仰を受ければ受けるほど、
神様はその場所に定着し、より強い力を発揮できるようになります。

そのなかでもより多くの信仰を集め、
強力な力を発揮できるような神社が、
いわゆるパワースポットになるわけです。

「八百万(やおよろず)の神」というように、
日本には全国に神社があって、無数の神様がいます。

そして神社というのは、それぞれがひとつの結界です。

ですから皆さんも、知らず知らずのうちに
神社という結界に触れているわけですね。

ちなみに、結界で封印されない「変わり土地神」という神様もいます。

この神様は、訪れた土地を栄えさせ、
離れていったとたんに衰退させるという性質があります。

その代表が、岩手県の遠野地方で有名な座敷童子です。

また、お祭りでは神様が神輿に移り、
氏子の暮らす地域を練り歩く風景が見られます。

このとき、神輿が通る道中には、紙垂(しで)と呼ばれる紙が吊されます。

これは神様が、祭りの隙を見て地域から出ていってしまわないように、予め結界を張っているのです。

このように神社には、結界の秘密がたくさん詰まっています。

ですから神社にいったら、
少しだけ注意を払ってみてください。

どこか違和感を感じるような場所が見つかったなら、
そこがその神社にとって大切な場所だったりもします。

神社というと立派な拝殿や社をイメージしがちですが、
社はあとから人のために建てられたもので、
重要なのはあくまでも場所です。

結界を張って封じ込めた、その場所こそが重要なのです。

そんな結界の秘密を解き明かした最新作、
『日本の結界 陰陽師が明かす秘密の地図帳』が発売になりました。
興味のある方は、ぜひ、ご一読くださると幸いです。

それではまた、このブログで鑑定所でお会いしましょう。

■STAFFよりお知らせ■

最新刊の書評記事が東洋経済オンラインに掲載されています。

成道さんの本の内容について紹介・解説していますので
ぜひご一読いただければと思います。

『日本の結界 陰陽師が明かす秘密の地図帳』鑑定所でも販売しております。お求めになった方には成道さんのサインを入れてお渡ししています。よろしくお願い致します。

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2018年8月16日 (木)

怪談の季節です。霊による危害は本当にあるのでしょうか!?

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

毎年夏になると、テレビや映画、雑誌などで「怪談」に触れる機会が多くなります。

ゾクッとした気分を味わうことで、暑気を払いたいという方が多いからこその企画なのでしょう。でも、怪談で語られるような霊現象に対して半信半疑な人や、まったく信じられないという人も、たくさんおられることと思います。

実際、自分自身で見聞きできない現象など信じられないという思いや、科学的な根拠のないものに疑いの目を向けるという感覚は、とても常識的ですし、まっとうなことだと思います。

しかし皆様もご承知のとおり、現代科学で実証されたことのみが、この世界のすべてではありません。

私たち陰陽師はいにしえから、陰陽五行の理論によってこの世界の森羅万象を読み解こうとしてきました。

そうした歴史のなかで、この世のなかの陰と陽、潜在と顕在、見えざるものと見えるものに関する知恵をたくわえ、それらへの対処法を体系的に築き上げてきたのです。

そのような立場から言うと、霊的な存在は実在しますし、私たち陰陽師はそうした存在に対する処し方を心得ています。

実際、私の鑑定室には霊的なことに関する相談がよく持ち込まれます。

「人間関係」「恋愛」「お金」などの相談に次いで多い相談だといえるでしょう。

ですがそうした相談事のすべてに、霊が関わっているわけではありません。

なかにはご本人の強い思い込みということもありますし、幻視や幻聴ということもあり得ます。

そのようなときには、ご本人が納得できるよう、霊の関与がないことを伝え、違った側面から不安や悩みを解消していきます。そして時には、医療機関に相談することをお勧めすることもあります。

除霊の分野を得意とする霊能者のなかには、相談者のどんな悩みについても霊が原因であると判じ、不安を煽る人もいるようですが、私のスタンスはそうではありません。

仮に相談者に霊が憑いていたとしても、無害なものであれば、ご本人が不安にならないようお伝えしないこともあります。

また、人によっては憑いている霊をプラスの力に転じられる人もいるので、そのような方についても除霊はしません。

私がご本人に憑いている霊の存在を伝え、除霊するのは、ご本人の身が危険であると判断した場合です。

また、霊がその方の人生の大きな「足かせ」になっている場合にも対処するようにしています。

この「足かせ」について説明すると、本人は行きたい所に行こうとすれば行けるのに、自由に、機敏に動けない状況の例えです。

もちろんそれは、身体的な動きについて言っているのではなく、気持ちの問題です。

「心に足かせがついた状態」になり、大切な決断をしなければいけない時に必要以上に迷いが生じて決断できない。人生の大きな目標に向かう足取りが滞る・・・。そのようなことが起こるということです。

たちの悪い霊に憑かれた際の害は、この他にもたくさんあります。

霊が抱いている怨嗟や嫉妬といった強い負の感情に、とり憑かれた人が同調してしまい、ネガティブな感情を極端に増幅させてしまうこともあります。

そうすると人間関係や、社会生活が崩れてしまうということにもなりかねません。

また、霊が生前に執着していたことを、とりついた人を通して行なおうということもあります。たとえばお酒やギャンブル、金銭、異性など、特定のものに対する執着が極端に高まって、身を持ち崩すということも起きかねません。

霊に憑かれた際の弊害は、かように様々です。

ですが、霊にとり憑かれていなくても、自分自身の問題や当人が置かれた環境によって、上記のような状況に陥って生活が荒んでしまう人もいます。

「思ったとおりに生きられない」「何をしても上手くいかない」「災難ばかりが続く」などという状況に置かれたとき、その原因が何かということは、自分自身では客観的に判断しにくいものです。

悩みや不安が高じた折には、ぜひ鑑定室にいらしてください。陰陽道の知恵と術で、あなたの懊悩を解消いたします。

それでは、また。このブログで鑑定所でお会いしましょう。

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2018年7月18日 (水)

陰陽道の術で浄化を 夏の植物には、強い力があります

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

今年も7月になりました。しとしとと雨が降りしきる梅雨の頃を過ぎ、夕暮れ時には入道雲が顔をのぞかせる季節です。

今年は少し暑さが度をこしているようですが。

さて、こうした季節に外出し、身近な自然に目を向けると、雨によって浄化された空気の中に息づく草花たちの鮮やかさにはっとさせられるものです。

私たち陰陽師はそのような生き物や自然物を活かして、術をかけることが多々あります。
たとえば、ある場所に結界を施す際、その周囲に樹木や自然石などを置いて念を入れ、効果をもたせることがあります。

私が使う1080の術の中には、日常生活で見かけることのない植物、非常に高貴な伽羅などを使って、効果を高めることもあります。

そのようなことは、基本的には私たち陰陽師をはじめとする術の専門家にしかできませんが、今回は皆さんでも手軽にできる、植物を使った陰陽五行に基づく浄化方法をお伝えいたしましょう。

大地のエネルギーを吸い上げ、自らの命に換えている植物は、それ自体が生命力の塊ですが、特に霊的作用が高いものがいくつかあります。その中から、身近で手に入りやすいものをご紹介しましょう。

術に使うこともできる夏の植物には、かぼちゃ、とりわけかぼちゃのタネの部分が挙げられます。

種の中にある実の部分を術法具として使うために、私自身も無農薬栽培のかぼちゃのタネを特別に加工して使用しています。

ご家庭では、かぼちゃのタネが持つ浄化作用を活用することをお勧めします。

方法は簡単で、まずかぼちゃの種を割って中のものを取り出し、中身を土になじませてください。この土には、結界を張る時に使うことができる程の強い浄化作用が宿っています。

玄関に飾ったり、入口近くの鉢植えに使ったり、結界としての役割をもたせることもできます。

また、夏の植物で運気をあげたい方は、水を多く含む野菜「瓜」(胡瓜やゴーヤ、スイカやメロン)を積極的に取り入れるといいでしょう。

「水」は、陰陽道のベースとなる考え方の五行説(水火土金木)の性質上「潤下」をあらわし、万物を潤わせる性質を持っています。
陰陽道ではこれらを「浄化を促し、余計なものを寄せ付けない力を秘めているもの」と解釈しています。瓜は水を多く含むため、この力が強い植物とされているのです。

ゴーヤ(苦瓜)は家庭菜園でも育てることのできる身近な植物です。五行の考え方に基づく「夏の五味」(酸っぱい、辛い、甘いなどの味覚)は苦、すなわち苦い味を食べると良いとされています。

「苦」とは「勤苦」(苦しみながらも務め励む、勤労)のことであり、万物をよく養い生長させることをあらわします。東洋医学の世界では苦い味は体を冷やしクールダウンさせると言われているほか、ストレスによって逆流した御土(気)を降ろす作用もあります。

夏の花で浄化効果がとりわけ高い花は、朝顔です。

行燈づくりの植木鉢などで目にも涼しい夏の風物詩・朝顔は、水の性質を多く含む花として、浄化の作用がとりわけ高い植物です。

知人から嫉妬や憎悪などの負の感情をぶつけられたとき。

また職場や学校などで悪意のある感情を向けられたと感じたときなどに、試してみてはいかがでしょうか。もちろん、予防の意味で使っていただいてもかまいません。

このような邪気を払う働きのある植物を身近な場所に置いたり、食べたり、飲料にして飲んだりすることで、邪気に抗する植物の力を自身に取り入れることができるのです。

身近にある植物を活用して、日々をより心安く暮らす知恵を、陰陽師は受け継いできました。

ただし、手軽にできはするものの、これらは万能ではありません。

大きな負のエネルギーや、霊的なトラブルに抗するためには、専門的な術が必要となります。

ご自分なりの努力を試みても、いっこうに心が晴れないときや、負の力にとらわれ続けていると感じる時には、ぜひ鑑定室にいらしてください。陰陽師としての知恵と術を駆使してその原因を探り、懊悩を解消できるようお手伝いいたします。

それでは、また。このブログで鑑定所でお会いしましょう。

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鑑定は火金・土日祝日に行っています。

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出張鑑定も承ります。お気軽にご相談ください。

※夏休みの鑑定予約は余裕を持ってお申し込みください

鑑定夏休み:8月13日(月)~19日(日)

受付夏休み:8月13日(月)~17日(金)

7月30日(月)は振替で鑑定を受け付け中です。

公式サイトのフォームからメールでお問い合わせ、ご予約、

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2018年7月 4日 (水)

日光神地巡りで大いなる力に触れました

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

先日、以前このブログでもお話させていただいた日光神地巡りに行ってまいりました。

鑑定に来た方の中でもメルマガ読者の方に限定して告知させていただいておりますが、今回は平日にもかかわらず43名の方が参加されました。

当日はあいにくの雨でしたが、今まで3回開催してきた神地巡り全てで雨に降られています。とはいえ、全行程雨の中というわけでもなく、竜神に関係のある寺社で雨になるなど、まるでわたくしどもを歓迎しているかのような雨だったのも印象深いことです。

また、じつは雨のほうがその土地の本当の力を実感できるので、降るべくして降った雨ということもできるでしょう。

さて、この日巡ったのは、二荒山神社・東照宮・瀧尾神社というルートです。

ICを降りてすぐのところにある二荒山神社は、交通の便もいいことからわたくしも良く癒やされに行く場所です。ここは癒やしの力が強大なだけでなく、気力も充実させてくれるので、除霊が続いたときなどはメンテナンスも兼ねてよく参ります。

しかし、日光で本当に力が強いのは、ブログに書いたとおり、男体山から渦を巻いて麓に降りてくる強い御度です。

日光東照宮、そして瀧尾神社はまさに広大な男体山の麓に位置しています。

今回は、その御度の力を効率よくお持ち帰りいただけるよう、参加者の皆様に参拝前、念を込めた石をお渡ししました。

石は念や御度を封じる媒体として優れていますから、日光の強い御度をそのままご自宅やお守りとして活用いただけるのです。

さて、東照宮は家康公が奉られ、江戸の平安を守る場所となったという説がありますが、陰陽の力を最大限に活用し、なおかつ土地の力が強い場所にあることは、おそらく偶然ではないでしょう。

いまも多くの人が訪れるのは、歴史的建造物として素晴らしいだけでなく、そういった力に引き寄せられるせいかもしれません。

ここはともかく敷地が広大で、ご案内するだけでも大変な場所なのですが、力の強い場所ではできるだけ長い時間を過ごすことも重要です。

そして今回は、ふだんは観光バスが入ることがほとんどない瀧尾神社へ、ツアー会社樣のご理解とご協力を得て行くことが出来ました。バスで向かうには道が狭いため、観光バスが行くことは少ないのですが、東照宮より奥にある瀧尾神社はまさに秘境といった雰囲気の場所です。

しかしこの神社にある滝や三本杉はパワースポットとしても優れており、日光まで来たならばぜひ足を伸ばしてその力を体と心に充填しておくべきです。



これらの場所をみなさんに説明しながら巡るのは、わたくしにとってもとても嬉しいことです。

なによりも、鑑定のときと違ってざっくばらんにお話できます。

神地巡りの目的は力の強い場所にみなさんをお連れすることだけでなく、オープンにお話をしたいことも大きく、時間の許す限りみなさんのご質問にお答えしています。

神地巡りの最後で参加者のみなさんにご記入いただいたアンケートも拝見しましたが、
「鑑定室では見られない素の姿が見られて嬉しかった」
「気さくにお話できました」とありました。

鑑定時はどうしても皆さんの背後にも集中しているので、どうしても顔が少し怖い雰囲気になってしまうのかもしれません。これは、わたくしも反省しなければいけませんが、先読みをする時と、背後にいる守護霊の声を聴いている時、憑いている霊を見ている時はどうしても集中する必要があるので致し方ない部分もあります。

ほかに「参加者は知らない方ばかりでしたが、楽しくお話できました」「暖かい気持ちで参加でき、パワーももらえて嬉しかったです」など全体に今回も好評でした。


次回の神地巡りはまだどこにするか未定ですが、時期としては11月頃を考えています。

どこに行くかは、今回、事前にブログで日光のパワーについて触れたように、参加された方、案内メルマガを受け取った方にはわかるようにお話するかもしれません。

神地巡りの通知は、時期がいつも急に決まることもあり、メルマガでお送りさせていただいております。

神地巡りはふだんご愛顧くださっている皆さんへのお返しという意味もありますので、「メルマガを取っているのに来なかった」という方、鑑定には来られているでしょうか? また、中にはよく鑑定に来られていてもメルマガに登録されていない方もいらっしゃいます。

気持ちとしてはお知らせしたいのですが、神地巡りでは参加者も限られてしまうため、公平を期す意味で、鑑定に来られている方でメルマガ登録されている方という2つの要件を満たしている方に限定してご案内させていただいております。


メルマガでは読者の方からの質問にわたくしが答えるコラムも連載しておりますので、ぜひご登録いただき、鑑定にもおいでいただけると幸いです。

それではまた、このブログで鑑定所でお会いしましょう。

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2018年6月27日 (水)

「自死」は自然の理から外れることです

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

わたくしは自分の能力を広く活かしたいという思いから、鑑定を行っています。先読みでその人の人生のすべてを見通すことができるのですが、そうして観る人生はまさに十人十色で、しかも波乱に富んでいます。

そのなかで、まさにいま、人生の中で難しい時期にさしかかっている方もいます。

そして、中にはわずかですが、思い悩んだあまり「死にたい」とおっしゃる人もいます。

どうにか一筋の光明を見出そうと、私の元に訪れられたのです。

そんな方々が、そう考えた理由は、「解決法がまったく見えない。明日、目が覚めるとよくなっているとはとても思えない」から。
これはかなり辛いことです。

そんな時、人間は自分で自分の命を絶つ「自死」を考えることがあるのです。

今はどん底で死んで楽になることしか考えられないかもしれませんが、将来を先読みすると幸せそうにわらっていることが実は多いことを知っていただきたいと思います。

ただし、その未来に行くために、いくつかの障害があり、上手く乗り越えないといけないという、まさに修行のような人生を送らなければいけない方もいらっしゃいます。その場合は、その方が道を違わず進めるよう、過度に干渉しない程度のアドバイスをいたします。

「そんな将来のことより、いま死にたいほど辛いのをなんとかしてほしい。いつ抜けられるんですか?」

と聞かれる方も多いのですが、私としてはまず、自死は絶対にいけないことを強くお伝えします。

死ねば楽になる、無になれる、というのは誤りです。

自分で自分の命を絶つというのは、大抵の宗教で禁じられています。それは、自死が自然の理に逆らう行為であり、あるべき寿命を途中で終わらせてしまうからです。

人の運命が、自死で終わるようになっている人は、1人もいません。



人生の途中で苦しいことがあっても、自死以外の死で終わるまで、人生は続きます。

「では、日本人が昔、切腹していたのはどうなんだ」
と思う方もいるでしょうが、切腹では最後に介錯人が首を落としますので、実は自死ではなく他人に最後を任せているのです。つまり、当時の日本人も自然の理を理解していたということです。

自死した者の霊は葬式が行われても成仏することはありません。

普通の死者の霊は49日で霊道を通って然るべきところへ登っていきますが、自死者の霊は霊道とは別の真っ暗なトンネル、鬼道をぐるぐると回るばかりです。

そしてそれはかなり長い期間続きます。
いつ終わるともしれない暗闇の中の孤独です。

人生には障害が多く、時に信じられないような裏切りや仕打ちに遭うことがあります。
「それはあなたが将来成功するためにどうしても必要なことなのです」
と私が先読みの結果を告げたとしても、にわかには信じられないことでしょう。

一回の鑑定はわずか50分ですから、その中で自死に傾いている方の心をほぐして、私が観た将来の様子を受け入れていただくのは非常に難しいと思うこともあります。

私は私で、その方の自然な運命に鑑賞しすぎないようにアドバイスをしなくてはいけないという縛りもあります。これは、その方が人生の経験の中で希望を見出していくことが将来の運命に直結しているためなのです。

そうして、人間は人生のピークにたどり着くのです。これは誰でも同じです。

私と話すことで気分が休まる、リラックスできる、落ち着く、死にたい気持ちから開放されるという方は、鑑定所に来ることで気が正しく循環するようになっているのかもしれませんし、結界の中に入ることで落ち着いている可能性もあります。

死を願う気持ちが強い時、自殺者の死霊が憑いて、精神的に弱っているあなたを自分の仲間にしようとしている可能性もあります。実は、死霊のほとんどは自殺者の霊です。彼らには、弱っている人間が暗闇の中で明かりに見えるのです。なので、近寄ってきてしまうこともあります。

死霊が憑いていて、影響が大きい場合は除霊をします。御度の流れが滞っている場合はこれを正します。これは引きこもりの方などに多く、部屋や家の中で御度の流れをよくしていただくことも必要になりますので、それに関してはお伝えします。

あなたや、もしくは家族の方を鑑定で観てほしいが、どうしても家から出られないという場合は、出張鑑定も行っておりますので、ご相談ください。時には、その土地や家に問題があって、そこに住まう人に悪影響を及ぼしていることもあるのです。

それでは、また。このブログで、鑑定所でお会いしましょう。

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2018年6月19日 (火)

結界のはじまりと神社――第1回

こんにちは、「水の家系」を継ぐ、正統の陰陽師
第27代・安倍成道です。

陰陽師のメインの術である結界については、
このブログを通じて何度もお話をしてきました。

ですが、肝心の結界の術の始まりについては、
まだお話していなかったのではないかと思います。

そこで今回は、結界の術が生まれたいきさつについて
詳しく書いてみることにしましょう。

結界の正体をひと言でいうと、「区切るもの」です。

つまり、あるものとあるものの間に「一線を引く」。
これが結界の始まりです。

日常のなかにも結界はたくさんあります。

たとえば食事のとき、膳の手前には箸が置かれます。

箸の向こうの食べ物は、神様が私たちに下さったものであり、
その時点ではまだ神様のものです。
そして箸の手前は、私たちの暮らす世界です。

おわかりでしょうか?
膳に置かれる箸は、それ自体が結界なのです。

では、最初の結界はどこに引かれたのでしょうか。

陰陽道の世界において、
最初にできた結界を「封印呪」(ふういんしゅ)といいます。

文字そのままに、「封印する呪」。

一線を引いて、あるものを閉じ込めるための術です。
これが結界の始まりでした。

ということはそのとき、
何かを閉じ込める必要があったということになります。

封印するものと聞けば、
だいたいの方が悪霊や魑魅魍魎など、
恐ろしいものをイメージすることでしょう。

でも、そうではありませんでした。

最初に結界で封じ込めようとしたもの――。

それは「神」という存在でした。

陰陽師は神を封印しようとしたのです。

陰陽道の最初の結界は、
神を封じ込めるためにつくられた術だったということです。

では、どんな神を封じ込めたのでしょう?、

一言主(ひとことぬし)という神様がいます。

その名の通り、たったひと言ですべてを決めてしまう神様です。

「病」といわれれば、その人は病気になってしまいます。
「死」といわれたら、死ぬのです。
「洪水」といわれれば洪水で家屋は流され、
「飢饉」といわれれば人々は飢えてしまうのです。
逆に「富」といわれると、その家や地域は栄えます。

本当にとんでもない力を持った神様です。

その一言主が、いまでいうスランプに陥ったことがありました。
悪い言葉ばかりを口にするようになってしまったのです。

これはまさに、恐怖以外のなにものでもありません。
思い悩んだ当時の人々は、ひとつの決断をしました。

仕方がない、神様をなんとかしてもらおう――と。

そこで登場したのが陰陽師です。

ただし、やったのは安倍晴明ではありません。

やがて晴明の師匠となる陰陽師の一族、賀茂氏でした。

彼らはここで結界の術「封印呪」を初めて使い、
一言主を封印することに成功しました。

人間の呪術で、神様を封印したのですから、ものすごいことです。

以後、結界は晴明の登場まで、
もっぱら「封印」する術として使われるようになったのです。

では、神様はどこに封印されたのでしょうか?
いうまでもありません。

神社です。

次回はその神社についてと、
「封印呪」から現在の結界に至るまでをお話をすることにしましょう。

それではまたこのブログで、鑑定所でお会いしましょう。

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